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亜鉛はアトピーに効果あり?悪化?どっちなのか徹底解説!

亜鉛にはアトピーにとって嬉しい効果がたくさんありますが、

 

亜鉛アトピーに効果がある」

亜鉛アトピーが悪化する」

 

こんな話を聞いたことはありませんか?

 

今回は亜鉛について書いてみました。

牡蠣

 

1.  亜鉛とは

亜鉛は体内に約2g存在し、人体にとって重要な微量ミネラルの1つです。

 

この亜鉛は体内に広く分布し、主に筋肉、骨、皮膚、髪、肝臓、腎臓などの多くの臓器に存在しています。

 

そしてヒトの細胞のもとのDNAもタンパク質で合成に亜鉛が必要です。

 

また亜鉛は数百におよぶタンパク質の合成にも関わっています。

 

2.  亜鉛の役割

亜鉛には新陳代謝から免疫と実に多くの働きをサポートしています。

2-1.  味覚を正常に保つ

舌には味を感じる「味蕾(みらい)」があり、味蕾の働きを正常に保つには亜鉛が必要です。

 

亜鉛が不足すると、味蕾にある細胞を生まれ変わらせることができなくなり、味を感じにくくなったり舌がピリピリする異常を感じる可能性が出てきます。

 

2-2.  髪や皮膚の健康維持

髪や皮膚もタンパク質で出来ており、亜鉛を摂取することで正常なタンパク質の代謝が起こりキレイな髪や皮膚を保つことができます。

 

2-3.  抗酸化作用

活性酸素を分解する酵素としてSOD酵素がありますが、SOD酵素を作る材料が亜鉛になります。

 

2-4.  免疫力の向上

・免疫細胞の活性化
・抗体産生の調整
・ビタミンAを体内に留めることによる正常な粘膜の維持
・風邪や感染症にかかりにくくする

 

により免疫力が向上します。

 

2-5.  デトックスする

メタロチオネインというタンパク質の合成を促してくれるのが亜鉛で、このメタロチオネインが有害ミネラルと結合し便として排出してくれます。

 

2-6.  骨粗しょう症の予防

亜鉛が体内にあるとビタミンDがよく働き、骨をよく作ってくれます。

 

3.  なぜアトピー亜鉛が必要なのか?

 

3-1.  皮膚炎になりにくくなる

亜鉛が不足するとポリミラーゼ酵素がうまく働けず、そしてターンオーバーが上手くいかなくなり、正常に合成できなかったタンパク質で炎症が起きてしまいます。

 

3-2.  免疫力の向上

アトピーは免疫力の低下が1つの原因になっており、免疫力の向上に亜鉛は必要な栄養素だと言えます。

 

3-3.  皮膚のターンオーバーの正常化

亜鉛は皮膚に20%そのうち表皮に70%存在しています。

 

アトピーは健康な方に比べるとターンオーバーが早く、表皮が剝がれてしまうため亜鉛が不足してしまいがちになります。

 

もし、亜鉛が不足するとターンオーバーの乱れや肌トラブルの原因になってしまいます。

 

3-4.  消化酵素

亜鉛が不足すると消化酵素が減少します。

 

消化酵素が減少すると食べ物をきちんと消化できず、未消化のタンパク質のまま腸に吸収され、そのタンパク質に免疫細胞が反応し、アトピーの症状が出る原因になります。

 

3-5.  乾燥肌の改善

皮膚のターンオーバーを正常に保つには亜鉛が必要で、不足すると乾燥肌になりやすくなります。

 

3-6.  SOD酵素

病気の90%が活性酸素が原因と言われており、活性酸素を最も強力に除去できるのがSOD酵素で、SOD酵素を作るのに亜鉛が必要です。

 

3-7.  デトックス

有害ミネラルは、神経系、免疫系、ホルモンなどの大切な機能に悪影響を与えます。

その有害ミネラルを排出するのに亜鉛が役立ちます。

 

上記の7つの理由からアトピーにとって嬉しい効果や必要性を感じています。

 

ktlife.hatenablog.com

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4.  亜鉛アトピーは悪化するのか?

亜鉛不足で乾燥肌になりやすくなるのは確かですが、アトピーはもともと乾燥肌でバリア機能が低下しやすい体質で、そこにアレルゲンが侵入しアトピーが悪化します。

 

なので亜鉛不足や亜鉛を摂ることが直接アトピーの悪化に関係があるとは考えにくいです。

 

亜鉛は必須栄養素で、アトピーには嬉しい効果がたくさんあり、積極的に摂った方がいい栄養素なのは間違いありません。

 

5.  亜鉛華軟膏

アトピーの塗り薬で亜鉛華軟膏というものがあり、これにも亜鉛が使われています。

 

亜鉛華軟膏の主成分である酸化亜鉛が、毛細血管を収縮させ浸出液を吸収し乾燥させて治していきます。

 

塗り薬と亜鉛の摂取やアトピーの症状など違いはありますが、少なからず亜鉛アトピーに効果があるといってもいいのではないでしょうか?

 

6.  亜鉛を多く含む食品

食材100gあたりの亜鉛含有量で食卓に並ぶものを主に書いています。

 

・牡蠣25.4mg
・牛肉8.8mg
・豚肉8.7mg
・さば8.4mg
・いわし7.9mg
・かぼちゃ7.7mg
・チーズ7.3mg
・コーヒー7mg
・ココア7mg
・まいたけ6.9mg

 

などがあります。

 

7.  亜鉛サプリメントを活用

もし毎日、食事から亜鉛を摂るのは大変だと思う方は亜鉛サプリメントを活用してはいかがですか?

 

亜鉛は吸収しにくい栄養素でサプリメントだと吸収しやすい形に加工してくれています。

 

 

上記の3つが比較的に吸収率がよく、グルコン酸亜鉛は粉ミルクに添加されているのでより安心して飲めるのではないでしょうか。

 

8.  亜鉛の1日の摂取量

日本人の食事摂取量基準では成人男性11mg成人女性8mg摂取することが推奨されています。

 

そして亜鉛の耐容上限量が男性40mg女性35mgでサプリメントを摂取している方は気を付けましょう。

 

亜鉛を摂りすぎると銅の吸収を妨げるので、銅欠乏症になる恐れがあります。

 

9.  亜鉛の吸収率

亜鉛の体内の吸収率は10%~30%と低いです。

 

体内に亜鉛が足りていると吸収率が落ち、不足していると吸収率が上がるようです。

 

また腸の健康状態でも変わってきますので、腸内環境が悪いアトピーの方は亜鉛の吸収率は低いかもしれません。

 

10.  亜鉛の吸収を助ける成分

クエン酸

亜鉛をはさみ吸収しやすくするキレート作用があります。

 

「ビタミンC]

キレート作用を強める働きがあります。

 

「動物性タンパク質」

亜鉛の吸収率を高めます。

 

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11.  亜鉛の吸収を妨げる成分

フィチン酸

玄米やインスタント食品に多い。

 

「食物繊維」

食物繊維は体に必要ですが亜鉛の吸収を妨げます。

 

「タンニン」

緑茶やコーヒーに多い。

 

12.  亜鉛と一緒に摂りたい栄養素

 

12-1.  タンパク質

内臓、消化酵素、免疫細胞、SOD酵素などを作るにはタンパク質とタンパク質の合成に欠かせない亜鉛が必要ですし、亜鉛の吸収もよくなります。

 

12-2.  ビオチン

ビオチンは、肌を健やかに保ちアトピーの炎症を抑える栄養素です。

 

またアトピーの治療法でビオチン療法というのがあり、ビオチンが使われています。

 

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まとめ

アトピーの原因が1つだけで症状が出ることはあまりなく、ほとんどの方が複数の原因でアトピーの症状が出ていると思います。

 

アトピーの原因と言われてるのは、活性酸素、消化酵素の減少によるタンパク質の未消化、有害ミネラル、免疫力の低下など様々ありますが、これ全部亜鉛1つで補えるほど亜鉛の効果は幅広いです。

 

亜鉛1つで全部解決とは決して言えませんが、必須栄養素ですし、積極的に摂りたい栄養素ですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。