アトピーは肌の育菌をすると見違えるほどの美肌になる!
肌をきれいにする「育菌」って聞いたことはありますか?
皮膚に住んでいる常在菌を育ててキレイな肌にすることを言うんですが、「菌」って聞くと汚いイメージがありますよね。
でもそんなことはなくて、皮膚の表面に住んでいる善玉菌を育てると、潤いやバリア機能が向上しキレイな美肌になっていくんです。
またアトピーだと乾燥肌だったり、黄色ブドウ球菌で炎症が酷くなったりすると思いますが、
「育菌」をすることでバリア機能が向上しアレルゲンが皮膚に侵入するのを防いだり、黄色ブドウ球菌の増殖を抑え、健やかな肌に導くことができます。
今回は育菌について書いてみたと思います。
1. 肌に住んでいる菌?
皆さんは皮膚表面に「菌」がいることを知っていましたか?
私は知らず、初めて顕微鏡で拡大した画像を見たとき衝撃でした。この中に良い菌もいますよといわれても菌はみんな一緒に見えるし、
頭に思い浮かぶのはニキビの原因アクネ菌しか思い浮かばないしで気持ち悪さは変わりませんでした。
そもそも菌というのは、口腔内、消化器、泌尿器におり、およそ数百兆個にも及ぶ細菌が存在し、健康に影響を与えるほどの力を持っています。
このうち皮膚表面にいる常在菌は、約20種類、数百億個おり絶妙なバランスで肌を守り、善玉菌が多いと健やかな肌を保てます。
そしてこの皮膚表面にいる菌は、大きく分けて3種類います。
1-1. 善玉菌
善玉菌の代表と言えば「表皮ブドウ球菌」です。
この表皮ブドウ球菌などの数が多ければ、肌にとって良い働きをし美肌に導いてくれます。
また似たような名前の黄色ブドウ球菌がありますが、この黄色ブドウ球菌は悪玉菌でアトピーの炎症やかゆみの原因にもなっていて、
表皮ブドウ球菌を増やせば黄色ブドウ球菌の増殖を防ぎ、アトピーの炎症やかゆみを抑えることができます。
1-2. 日和見菌
日和見菌の代表といえば「アクネ桿菌」です。
アクネ菌はニキビに関係する菌というと、じゃあ悪玉菌じゃないかと思うかもしれませんが、日和見菌は善玉菌と悪玉菌のバランスによって敵にも味方にもなる菌です。
ですから、善玉菌を多く育てれば日和見菌のアクネ菌も味方になって、肌をニキビのできにくい環境を作ってくれます。
1-3. 悪玉菌
悪玉菌の代表といえば「黄色ブドウ球菌」です。
アトピーの炎症やかゆみの原因にもなっている黄色ブドウ球菌ですが、本当は無害なんです。
それが、皮膚がアルカリ性に傾き善玉菌が減少してくると悪玉菌が増殖し悪さをしだします。
2. 育菌とは?
私たちの皮膚の表面にいる常在菌は、生活習慣やストレス、顔や体の洗いすぎなどでバランスを崩してしまいます。
その常在菌のバランスが崩れたまま放っておくと肌トラブルや皮膚のバリア機能が低下が起こります。
またアトピーの方は元々肌が乾燥しやすい体質なので、常在菌のバランスが崩れたままでいると普通の方より更に肌の状態がひどくなりアトピーが治りにくくなります。
この乱れた肌の状態から皮膚の常在菌のバランスを整え、善玉菌の多い状態にして、皮脂の分泌や水分量、皮膚のバリア機能を正常に戻すのが「育菌」です。
専門家の方によれば「肌が強ければアトピーにならない」とおっしゃっていました。
これは極端かもしれませんが、育菌をすれば肌の状態が改善しキレイな肌になったりするので育菌はおすすめです。
3. まずは肌にとってのNGは避けよう!
育菌でやることは主に2つ。
- 常在菌を減らさない
- 常在菌をふやす
たったこれだけです。
たったこれだけ?と思った人も多いと思いますが、常在菌が減ると元に戻るまでに半日ぐらいかかります。
なのでできるかぎり皮膚の常在菌を減らさないようにしましょう。
皮膚の常在菌が減ってしまうNG行為はこちら。
3-1. 洗浄力の強い洗料で顔や体を洗う
洗浄力が強いと良い菌まで減少してしまいます。
なるべく弱い洗浄力の洗料を使いましょう。
3-2. 長時間の入浴
長時間の入浴で必要以上の皮脂が落ち、皮膚のバリア機能も低下しますし、乾燥肌をひどくさせる原因にもなります。
3-3. 洗浄回数や洗い方
皮膚の常在菌が回復するのに半日ぐらいかかるので、洗浄回数が多いと常在菌が回復する時間がありません。
そして洗い方もゴシゴシと洗うと良い菌まで減少するので、やさしく手のひらで洗うようにしましょう。
3-4. 肌への刺激
化粧水をつけるときなどにするパッティングや美顔ローラーなどの肌への刺激は控えた方がいいでしょう。
3-5. 制汗剤などのスプレー
制汗剤などに殺菌作用のある成分が入っていることがあるので気をつけましょう。
4. 常在菌の増やし方
4-1. 腸内環境を整える
皮膚と腸は外と内で繋がっていて、腸内細菌のバランスが崩れると皮膚の常在菌のバランスも崩れてきます。
ですから、腸内細菌を整える食物繊維や発酵食品などを意識的に食べるようにしましょう。
4-2. 水分をとる
水分をこまめに摂りましょう。
菌は潤っている肌の方が住みやすく、水分を摂ることによって体が潤ってきます。
4-3. 運動をする
運動をすると腸が
活性化されて老廃物をきちんと排出し、そして運動してかいた汗と皮膚表面にある皮脂が皮膚常在菌のエサになります。
(また育菌できる他の方法やアトピーで黄色ブドウ球菌が増えすぎてしまったときの菌を減らすアイテムを紹介したいと思います。)
まとめ
「育菌」の基本は皮膚の常在菌を減らさないこと。
たったこれだけで普通の肌の人もアトピー肌の人も今の肌の状態より良くなっていると思います。
いつの間にかやっていた肌のNG行為をやめ肌にいいことはじめよう。
最後までお読みいただきありがとうございました