アトピーにとって重要な炎症を改善する方法!
炎症と言えば何を思いつきますか?
にきび・口内炎・・・いろいろありますね。
これらは異物や死んだ細胞を排出し健康を維持する排出反応でなくてはならないものです。
しかし必要だからと言って強く炎症すると困りものですよね。
アトピーの方にとっては死活問題です。
今回は炎症のことを書いてみました。
1. 炎症ってなに?
炎症とは、ウィルスと闘っているときや筋肉を傷めたり傷を負ったりしたときに、生体の恒常性を維持するために起こる防御反応です。
傷を治したりするのに多くの血液が必要なため、血管を拡張し赤くなって熱を持ち痛みや腫れが起きます。
急性の炎症は数日で収まりますが、アトピーの場合は炎症を抑えるホルモンの分泌低下や皮膚からのアレルゲンの侵入などで炎症が長く続く人が多いです。
2. アトピーの炎症は免疫の暴走が関係している
免疫の7割は腸に集中しており腸内細菌と深い関りがあります。
腸内に住んでいる乳酸菌には強力な免疫増強因子があり免疫細胞を刺激し免疫のバランスをとっていますが、
アトピーの方は腸内細菌のバランスが崩れており免疫が暴走している状態になっています。
腸内細菌のバランスが崩れるとなぜ免疫が暴走してしまうのか?と言うと、腸内細菌の一種クロストリジウム菌が分泌する酪酸が減るので、
その酪酸を免疫細胞が食べてブレーキ役のTレグ細胞(制御性T細胞)を増やすことができなくなるからです。
そのため本来無害な物質にも過剰に反応し炎症を起こしてしまいます。
3. 炎症と活性酸素
病気の9割は活性酸素が原因と言われておりアトピーもその1つです。
皮膚からアレルゲンが侵入すると白血球の好中球が大量に活性酸素を発生させ、
本来なら余分な活性酸素はSOD酵素によって除去されるがSOD酵素の産生が間に合わず、
その余分な活性酸素に肥満細胞が傷つき、傷ついた肥満細胞はヒスタミンを放出します。
それがかゆみに繋がります。
4. なぜ炎症になるのか?
病気の9割は活性酸素が原因と書きましたが、炎症になる原因は一つだけとは限らず複数関係している場合もあります。
他の炎症になる原因は主に3つです。
4-1.副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の分泌低下
ステロイド剤を使うことによって身体がステロイドホルモンを徐々に作らなくなり分泌が低下してきます。
するとステロイドホルモンの分泌が減っているのでアラキドン酸がプロスタグランジン(炎症を引き起こす物質)に変換するのを防ぎきれずにアトピーがどんどん悪化してしまいます。
そこで副腎皮質を強化するパントテン酸(ビタミンB5)をレバー・卵の黄身・納豆などで摂ってほしいのですが1日に2000~4000㎎と量が多いし水溶性ですぐに排出されるのでサプリメントがおすすめです。
4-2.酵素不足
酵素には、タンパク質分解酵素・でん粉をブドウ糖に分解する酵素・脂肪を脂肪酸に分解する酵素があり、
特にブロメラインが不足するとタンパク質が分解できず、タンパク質が未消化のまま吸収され、その未消化のタンパク質に免疫反応が起きアトピーの炎症を起こしてしまいます。
そこで、酵素を補うため大ブームになった塩麹がおすすめです。たくさんの種類の酵素が入っているし料理に使いやすいです。
4-3.腸内環境の悪化
腸内の悪玉菌が増えることによってビオチンの生産が減るのが原因です。
善玉菌のアシドフィルス菌がビオチンを生産しているのですが、ビオチンが減ることによって炎症を抑制する物質が作れなくなります。
まとめ
炎症は体を痛み付け老化を早めてしまう原因にもなりますし、腸内環境が乱れていると全身の健康に影響が出てしまいます。
まず、炎症と腸内環境を改善してみてはいかがですか?。
腸内環境を改善すればいずれビオチンを生産する善玉菌が増え炎症も改善していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。