アレルギーの免疫バランスと4つの型を徹底解説!
本来、免疫は生まれた時から備わっていて病気を治すものですが、
現代では免疫のバランスを崩し、3人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われ、しかも4つの型が存在します。
アトピーはどうなのか書いてみました。
1. 免疫機能ってなに?
免疫は、外部から侵入してきたウイルスや細菌を敵だと認識し血液中から排除するセキュリティシステムです。
風邪を引いたり病気になると免疫機能が働き、リンパ球のB細胞・T細胞・NK細胞(ナチュラルキラー細胞)や白血球のマクロファージ・顆粒球などが敵をやっつけてくれています。
そして、免疫は2種類あり生まれた時から備わっているのを自然免疫と言い、自然免疫で防ぎきれなかった敵に反応するのを獲得免疫と言います。
2. 大切なのは免疫機能のバランス
上記で説明した通り私たちの身体は、抗原抗体反応(免疫)があります。
よく「免疫力を高める食べ物」とか言われたり、「免疫力を高める」と強調されて言われたりすることがありますが、
免疫力を「高める」より「バランスを整える」方が大切です。
アレルギー(アトピー)の方はTh1細胞とTh2細胞のバランスに注目してみましょう。
Th1細胞とTh2細胞の違いはというと、Th1細胞はウイルスや細菌を攻撃対象にしているのに対し、Th2細胞は花粉やダニなどのアレルゲンを攻撃対象にしています。
よく風邪を引いたら痒みが収まったりした経験はありませんか?
それは、ウイルスをやっつけるためにTh1細胞が優位になり、アレルギー反応が落ち着いたため痒みが収まったりしたのです。
3. 免疫機能のバランスが崩れるとどなるの?
たとえば、健康時には何でもない無害な物質でも免疫のバランスを崩しているとT細胞が無害な物質を敵と認識し過剰に反応したり、
身体にアレルゲンが入ると、これを排除するため抗体を産生するB細胞がIgE抗体を作りアレルゲンを取り除こうとします。
これがアレルギー反応です。
このアレルギー反応が皮膚で起こればアトピー性皮膚炎で、鼻の粘膜や目の粘膜で起こればアレルギー性鼻炎や花粉症で、気管支の近くで起これば気管支喘息になります。
アレルギーの反応が起こる場所が違うだけでメカニズムは同じです。
(免疫の暴走を抑える「Tレグ(制御性T細胞)」の記事を後日書きます。)
4. アレルギー反応は4つの型がある!
アレルギー反応には4つの型があります。
1.「Ⅰ型」でアレルゲンの侵入により多量にIgE抗体が作られ、再びアレルゲンが侵入することで反応を起こす。代表的な疾患は花粉症・食物アレルギー。
2.「Ⅱ型」で抗原に対して作られた抗体が赤血球やタンパク質などを攻撃する。代表的な疾患は悪性貧血・円形脱毛症。
3.「Ⅲ型」で抗原と抗体による免疫複合体が、血流に乗り特定の場所(肺など)で組織を攻撃する。代表的な疾患は関節リウマチ・アレルギー性気管支炎。
4.「Ⅳ型」でⅠ型はIgEに対しⅣ型はTリンパ球が起こすアレルギー。Ⅳ型は反応が遅いのが特徴です。代表的な疾患は接触性皮膚炎。俗に「うるしかぶれ」などを言います。
アトピー性皮膚炎はⅠ型アレルギーになります。
まとめ
私たちの身体は免疫機能があり、風邪やウィルスなど様々な病気から守ってくれています。
しかし、ちょっとしたことで免疫のバランスが崩れてしまい、アトピーを発症してしまう人が急増しています。
日頃から免疫を意識した食事や生活習慣の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。