あとぴこ部

私が重度のアトピーを治し幸せな人生を歩めるようになった方法を書いたブログ

東洋医学でみたアトピーは「熱」が原因だった!

西洋医学では皮膚の状態をみて、東洋医学では身体全体をみます。

 

どこを見て治療するかが大きな違いだと思います。

 

今回は東洋医学ではアトピーをどのように捉えているか書いてみました。

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1.  東洋医学とは?

西洋医学は、皮膚なら皮膚と症状に対して対処的治療をするのに対し、

 

東洋医学は、人体を構成する基本的な要素「気(き)・血(けつ)・水(すい)」をスムーズに巡らせるために「心・肺・脾・腎・肝」のバランスを取り、自然治癒力を高め不調や病気を治療するという考え方です。

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2.  基本知識「気・血・水」について

「気」は生命活動に必要なエネルギー、「血」は血液そのものを言い、「水」は汗やリンパ液などの血液以外を指します。

 

この「気・血・水」が滞ったり不足したりせず、全身をスムーズに巡ることによって健康が維持されています。

 

2-1  「気」

  生命活動の基本となるエネルギー源で、体の機能を働かせ、呼吸・食物の消化吸収

  排泄します。その活動により生きています。

 

  気のはたらき

  • 推動作用(すいどうさよう)~血・水の流れや成長・新陳代謝などの生理活動。
  • 温煦作用(おんくさよう)~体を温め、体を活性化させる。
  • 防御作用(ぼうぎょさよう)~肌を守り、ウイルスなどの侵入を防ぐ。
  • 固摂作用(こせつさよう)~体液の漏れや汗・尿の排泄を調整する。
  • 気化作用(きかさよう)~気・血・水を作り、汗や尿へと転化する。             

  気の異常

  • 気虚~気が足りず少し動くと疲れたり汗がダラダラ出たりする。
  • 気滞~気が停滞しお腹にガスがたまったり喉のつまりがある。
  • 気逆~気が上がりのぼせたりイライラしたり動悸したりする。

 

2-2 「 血」

   血は、血液そのものを指し食物から得た栄養や酸素を全身へくまなく供給し、 

  全身を潤し老廃物を運び、精神活動にも影響を与えています。

  特に女性は血と関わりが深く不調になりやすいです。

 

  血の異常

  • 血虚~血の働きが低下や不足した状態。不眠や動悸などが起こる。
  • 血熱~外邪が血と合わさり血が熱を帯びてきます。アトピーの炎症と関係あり。
  • お血~血液がドロドロしてスムーズに流れなくなったり滞る。「万病の元」

 

2-3 「水」

    食物から水分を吸収し、体に必要な形に変え皮膚や内臓をうるおしたり、関節の

  動きを滑らかにしたり体温を調節する働きもあります。

 

    水の異常

  • 水滞~体内に水が必要以上に存在するか上手く機能していない状態。
  • 陰虚~体内の水が不足している状態。特に更年期の女性に多い。

 

3.  健康でいるためには「心・肺・脾・腎・肝」のバランスが大切

 五臓の「心・肺・脾・腎・肝」は単独で働いているのではなく連携しながら健康を維持しています。

 

そのため、「心・肺・脾・腎・肝」のバランスが崩れると「気・血・水」が全身をスムーズに巡れなくなり、体に不調や病気が現れてきます。

 

これらの「心・肺・脾・腎・肝」は西洋医学で言うところの臓器ではなく、東洋医学特有の捉え方です。

 

「心」

血液を全身に隅々まで循環させる。

 

「心」の働きが低下すると、血液をうまく循環させられなくなり不整脈や動悸などが起きる。

 

生きていくうえで必要な活動(呼吸や心拍など)の維持。

すべての精神活動も司っている。

 

「肺」

 呼吸によって「気」をつくっている。

 

そして、「気」と「津液」を体表へと巡らすことによって皮膚のバリア機能や汗の排泄などの役割がある。水分の調節も行っている。アトピーと関係あり!

 

「脾」

食物を消化吸収し、取り出した栄養分を全身へ供給している。

「脾」の機能低下でよく見られる症状が下痢やむくみ。

 

「腎」

生まれつき持っている生命エネルギーを蓄えている。

 

「精」や水分を貯蔵し、成長や性欲などを司り、老化とも深い関わりがある。

アトピーと関係あり。

 

「肝」

血液を貯蔵し「気」「血」を全身に巡らせる。

 

ストレスで「肝」の機能が低下すると「気」の巡りが悪くなり「気滞」の状態になりお腹にガスが溜まるなどの症状が起こる。アトピーと関係あり。

 

4.  アトピーに関係する「肺・腎・脾」!

東洋医学アトピーは、自然や感情が「肺」「腎」「脾」に影響を与えていると考えます。

 

しかし、1つ1つの臓器が単独で働いているわけではないので全ての臓器が関係しています。

 

 肺は空気の乾燥、悲しみ、心配の気持ちが肺に影響して肺とつながる皮膚のバリア機能や発汗機能が低下し、

 

 腎は副腎皮質ホルモン(アトピーの炎症を抑えるホルモン)の分泌低下、水分代謝の低下で体液量が減ったり、皮膚の水分量が減ったりします。

 

 そして、脾は血を血管内に保つ働きや大きい分子量は通過できないはずが通過できてしまう血管透過性が亢進します。

 

5.  アトピーは「熱」が原因!

「血・気・水」があり体内の水の量や流れが低下すると、熱が発生し不要な水分が滞ったところで悪さをし、それが、湿疹やジュクジュクとして体表に出てくるのです。

 

健康な人は、「血・気・水」が絶えず循環し、「血」が栄養を全身へと運び、「気」が心や体を活動させる力を全身に運び、

 

「水」が体液や熱をコントロールして健康を維持しています。

 

まとめ

アトピーだけではなく不調や病気というものは「血・気・水」が滞ることで必要なものが全身に行き届かず、不必要なものが身体に溜まっていくことで起こります。

 

健康を維持するのには昔から言われている、規則正しい生活を送る、ストレスを減らす、適度な運動。

 

あと、食品添加物の入った食事を減らす。これに尽きるのかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。