ヒスタミンを減らしてかゆみを激減させる5つの方法
毎日の生活で、
「夜にかゆみで起きてしまう」
「かゆみさえなければアトピーは治るのに!」
「かゆみで全身搔き傷だらけだ」
こんなこと思ったりしませんか?
アトピーにとってかゆみが一番の問題ではないでしょうか。
かゆみはヒスタミンによって引き起ります。
今回はどうすればかゆみを抑えられるか書いてみました。
1. かゆみってなに?
かゆみは、掻いたりこすったりしたくなる不快な皮膚の感覚で、体を守る防衛反応です。
そして、かゆみが起きる詳しいメカニズムはまだわかっていません。
昔は、痛みとかゆみの神経は同じで、弱い痛みがかゆみとして感じていると考えられていましたが、
今では痛みとかゆみは別々の神経だと考えられています。
2. ヒスタミンが放出されるとかゆくなる!
人は呼吸・食べ物、様々なところから細菌やウィルスが侵入してきます。
でも外敵が侵入したからと言ってすぐに病気になるわけではありません。
人間の身体は外敵から身を守るシステムがあり、それを免疫と呼んでいます。
それが、ストレスや不規則な生活などで免疫バランスが崩れると免疫機能が異常反応し、人間にとって無害な物質に敏感に反応してしまうようになります。
そうすると大量のグロブリンEが分泌され、これをIgE抗体といい大量に分泌されたグロブリンEが肥満細胞にくっつき放出されるのがヒスタミンです。
そして、受容体にヒスタミンが結合したときに痒みを引き起こすのです。
そのヒスタミンが皮膚で放出されるとアトピー性皮膚炎で目や鼻に放出されると花粉症の症状がでます。
3. なぜ掻いてはいけないのか
掻くと気持ちいいですよね。その気持ちわかります。
でも、掻きすぎると皮膚に傷がつくしジュクジュクしているアトピーの場合、とびひにより症状が出ている範囲が大きくなってしまう可能性があります。
それに掻いていると小さな刺激でもかゆくなったり、掻いて皮膚のバリア機能が低下し容易にアレルゲンが侵入し、またかゆくなるの悪循環に陥りやすくなります。
こんな時にはヒスタミンを減らすのがいいでしょう。
4. ヒスタミンを減らす5つの方法
4-1抗ヒスタミン薬
レスタミンなどの抗ヒスタミン薬は、かゆみの原因であるヒスタミンより先に受容体と結びつき痒みを抑えます。
しかも副作用があるものとないものがあると言われてますが、やはり薬なので副作用が心配ですね。
それに即効性がなく一定期間飲まなくてはいけませんし、もちろん効く人と効かない人もいます。
4-2肥満細胞を鈍化させる。
アトピーの方は肥満細胞の感度が通常の方より数百~数万倍も敏感でケルセチンの摂取で鈍化させようという試みです。
ただ、即効性はなく目安として約半年~2年間摂り続けなければなりません。
でも、肥満細胞の感度が鈍化すれば、ケルセチンを摂る必要はなくなりアトピーの症状が出ないようになる実験結果もあります。
4-3ヒスタミンを無毒化する。
私が痒みで一番お世話になったのがアスタキサンチンです。
「美肌になれる」で有名なので女性は知っている人が多いのではないでしょうか。
アスタキサンチンはアトピーにとって大敵の活性酸素の除去や細胞膜に蓄積され十分な量になるとヒスタミンにくっつき無毒化させるのです。
しかし細胞に成分を蓄積させなくてはいけなく即効性はありません。
目安ですがだいたい1カ月以上は摂らなくてはなりませんがあの痒みが少し抑えられるので試してみる価値はあると思います。
4-4ヒスタミンの多い食品をさける
ヒスタミンが多く入っている代表的な食品はこちら。
- チーズなどの発酵乳酸菌
- チョコレートやコーヒー
- トマト・ナス・ほうれん草
4-5ヒスタミンを緩和させる食品をとる
- クレソン~ヒスタミンの放出を60%減少させる
- たまねぎ~抗酸化作用や抗ヒスタミン作用がある
- ニンニク~ヒスタミン遊離を抑える(アレルギー反応を示す人は注意)
- しょうが~肥満細胞を安定させる
- 納豆~ヒスタミンの放出を抑える
- キャベツ~ヒスタミンの放出を抑える
- 緑茶~抗酸化作用やヒスタミンの放出を抑える
まとめ
肥満細胞を鈍化させるには長い期間と根気が必要になりますが将来のことを考えると我慢強く続けていただく価値はあると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。